貧困家庭に生まれて
貧困は連鎖していく。
そんな風に感じている。
私は貧困家庭に生まれた。
小さい頃は「大人になったらお金持ちになれるんだ~!!」と無邪気に考えていたものだ。
大人と言うのは、問答無用にお金持ちなんだと思っていた。
さて、今年で私は38歳。
立派に貧しい生活を送っている。
私の生まれ育った家だけなのかもしれないけれど、大人になって本当に
「なんでこれ知らなかったんだ・・・。」
「何故これについて教育を受けなかったのだろう・・・。」
と思うことが多かったし、それが貧困家庭だったが故のように感じている。
一番痛感しているのは、お金の使い方。
これは就職してお金が手元に入るようになってから本当に困った。
お金の上手な使い方が分からなかったのだ。
入ってくると入ってきた分だけ使ってしまう(私だけだったりして・・・(;´・ω・))
友人たちは皆、小さい頃からお小遣いを貰ってお小遣い帳をつけていたらしいのだけど、私はお小遣いを貰ったことがない。
お年玉も貰ったことがない。
お小遣いを貯めたり、欲しいものを自分で買ったりしたことがなかった。
だから、初めてのお給料が入ってきたときは興奮した。
こんなにもお金がある!!!
夢のようだった。
欲しかった洋服を買ったり、高級な化粧品を買ったり、お洒落な家具を買ったりして。
1人暮らしもすぐ始めて。
お金は1週間くらいですっからかんになった。
嘘のようだけど本当です。(恥ずかしすぎる・・・)
その後もお金の使い方は上手くなりませんでした。
今は割と普通に使えるようになりました(以前よりも収入があまりないから、自然と節約を覚えたという・・・笑)
それから、お金の使い方にも通じるのだけど、もう一つ自分の常識のなさを感じたのは税金等の概念が全くなかったこと。
住民税とか、国民年金とか、健康保険料とか、そいういう普通は知ってることを知らずに大人になってしまった。
親からも国民年金の支払いの事とか聞いたことがなくて、お陰で20歳過ぎて何年間か未納になっている。
その為に障害年金受給の資格がなくて、本当に苦労している。
なんであの時教えてくれなかったんだ、そして教えてくれないなら何故払ってくれなかったんだと大喧嘩したり(^▽^;)
無知すぎた自分が恥ずかしい・・・。
普通は親からそういうことって教わるんだよと友人たちからあきれ顔で指摘された時は、恥ずかしくてその場から消えてしまいたいほどだったな。
親から教わらなくても自分がしっかりしていればなんてことないことだったのかなぁ・・・。
でも、やっぱり普通の家庭じゃなかったことは確かだ。
そして、大人になったら誰もが普通の生活を送れるほどの余裕が持てるわけではないんだ。
37歳にして痛い程に、そう感じている。